プロフィール
名前 | べに |
渡航先 | カナダ・バンクーバー |
渡航時の年齢 | 26歳 |
渡航前の職業 | カフェ店員 |
渡航資金 | 100万円 |
渡航時の語学力 | TOEIC865点 |
渡航時の滞在方法 | Airbnb |
語学学校の期間 | なし |
ワーホリのきっかけ
私がワーキングホリデーをしようと思ったきっかけは、もともと外国語や海外の文化に興味があったことが大きな理由です。
異なる文化や価値観に触れることで、自分の視野を広げ新しい経験を積むことができると感じました。
また、これからの時代、英語ができることで広がる可能性は無限大だと考えています。
仕事やプライベートにおいて、グローバルなコミュニケーション能力が求められる場面は増えており、そのスキルを身に付けることで自分の将来に役立てたいと思っています。
さらに、ワーホリでは単に旅行を楽しむだけでなく、現地で生活し働くことでその国の文化をより深く理解できる点に魅力を感じ、思い切って数年間働いた会社を退職し挑戦することを決意しました。
カナダ・バンクーバーを選んだ理由
私がワーホリ先にカナダのバンクーバーを選んだ理由は、まずその多文化的な環境に強く惹かれたからです。
バンクーバーは世界中から移民や留学生が集まる都市であり、さまざまな国の文化や価値観に触れることができるため、これまで知らなかった新しい視点を得られると考えました。
また、自然環境と都会のバランスが非常に良い点も魅力的でした。
カナダの有名な都市トロントとも迷いましたが、美しい山々や海に囲まれながら、都市生活を楽しむことができるバンクーバーを選びました。
さらに、バンクーバーは英語を学ぶ環境としても最適だと感じています。
日本人は多いという情報を聞いていたので心配ではありましたが、それでも他国の人々と英語で交流する機会がたくさんあり、積極的にコミュニケーションを取ることで自分の英語力を向上させる良い機会になると考えました。
最後に、治安が比較的良く、人々がフレンドリーである点も選択の決め手でした。
初めての海外長期滞在でも安心して過ごせる環境が整っているため、思い切ってチャレンジすることができました。
渡航当初の様子
まず渡航後最初に苦労したのが、時差ボケでした。
今まで何度も海外旅行をしてきた中で、あまり時差ボケをしたことがなかったので、時差ボケで最初の1週間昼間に起きることができず、時間を無駄にしてしまったのは少しばかり反省しています。(笑)
渡航当初は、友達が本当に1人もいない状態からのスタートでした。
語学学校にも通わなかったため、友達作りは私にとって1番の不安要素でしたが、初心者でも参加しやすいlanguage exchange系のミートアップに参加したことで、少しずつ人とのつながりを作ることができました。
これらのイベントは、英語の練習だけでなく、現地の文化や他国の留学生とも交流でき、孤独感を和らげてくれる貴重な機会でした。
また、渡航後すぐに仕事探しを始めましたが、レジュメをお店に直接渡す「ドロップオフ」に慣れるまで時間がかかり、初めはお店の前で行ったり来たりしていましたが、行動を繰り返すうちに慣れ自信を持てるようになりました。
経験を糧に、行動に対する緊張も減り、しだいに楽しさを見いだせるようになり、考え方もポジティブに変化しました。
さらに、特に仕事が始まるまでは日々わからないことだらけで、生活は常にバタバタしていました。
買い物や公共交通機関の利用にも戸惑いが多く、思い通りにいかないことばかりでしたが、渡航後2ヶ月が経った頃からようやく生活に慣れ、自分のペースで日常を楽しめるようになりました。
ワーホリでの仕事

最初の3ヶ月間はフレンチ系列のローカルカフェで働いていました。
この仕事はレジュメを直接お店に持参する「ドロップオフ」で見つけ、時給は最低賃金に加えてチップがもらえる形でした。
全てが英語で行われたため、教わるのも接客も全て英語だったため最初は本当に大変で、家に帰ってから必死にメニューを覚えたりしていましたが、この期間に基本的な英語でのカスタマーサービススキルを身に付けることができました。
その後、Indeedを通じて応募した有名な観光地のパブリックマーケット内のショップで現在働いています。
時給は18ドルで、月に200〜300ドル程度のチップが加算されます。
今の職場では観光地という特性から世界中の人々と会話する機会があり、さまざまなアクセントや文化に触れられるのが魅力です。
一方で、オーナーの方針で週40時間、1日8時間勤務が必須で、休み希望が通りづらい点に苦労しています。
給料面では正直あまり満足していませんが、お客さんとのコミュニケーションから多くの英語表現や価値観を学べることにやりがいを感じており、また、日々の経験が自分の成長に繋がっていると実感しています。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
ワーホリ中に私が直面した最大の困難は、海外で初めてローカルカフェで働いた際の言語の壁でした。
すべての指示や業務が英語で行われ、接客も英語で対応しなければならず、最初は自分の英語力に自信が持てず、うまくコミュニケーションが取れないことが多くありました。
何より悔しかったのが、マネージャーに「頑張ってもっと英語力を上げないと、カナダのローカルカフェはどこもあなたを雇ってくれないよ」と言われたことです。
もちろんそのマネージャーの方は、日頃から従業員に対してもかなり厳しく言い方もきつかったので、そんな言い方しなくても・・・と思いながらも流石に落ち込みました。
克服方法
この困難を克服するために、仕事終わりに、日々の業務で使うフレーズ・その日に言えなかったフレーズ等をメモして覚える努力をしました。
また、わからなかったことは隠さずに同僚に積極的に質問し、小さな失敗を恐れずチャレンジを続けたことで、自信をつけることができました。
お客様とのやりとりを通じて英語力を磨き、自然な表現を学べたことが、今では大きな財産となっています。
この経験を通じて、困難に直面したときに積極的に行動し続けることの重要性を学びました。
ワーホリでの一番の思い出

ワーホリでの一番の思い出は、カナダ国内や近隣のアメリカへの「サクッと旅行」ができたことです。
社会人の頃は長期休暇を取るのが難しく、旅行に行くとしても大掛かりな計画が必要でした。
しかし、カナダワーホリ中は週末や短い休みを利用して気軽に旅行を楽しむことができました。
特にカナダは広大な国で、州ごとに異なる自然や文化を楽しめます。
バンクーバーからは車で行けるウィスラーやビクトリア、飛行機で訪れたトロントやモントリオールなど、それぞれの都市で全く違う景色・文化を実感でき、様々なカナダの良さを知ることができました。
また、アメリカも隣接しているため、シアトルやロサンゼルス、ニューヨークなどへの旅行も簡単に計画でき、日本からアメリカに旅行するよりもかなり安価で刺激的な経験を積むことができました。
これらの旅では、美しい景色や異なる文化に触れるだけでなく、現地の人々と交流することで新しい価値観を得ることができました。
時間の制約が少ないワーホリだからこそ実現できたこの自由な旅行が、私にとって一番の思い出です。
ワーホリを通じて得たもの
ワーホリを通じて、私は価値観や考え方に大きな変化を感じました。
異なる文化や価値観を持つ人々と出会い、交流することで、自分の視野が広がり、多様性を受け入れる心の余裕を持てるようになりました。
特に、観光地での仕事を通じて世界中の人々と会話をする中で、他国の文化や生活スタイルを知る機会に恵まれ、それが自分の価値観を大きく揺さぶりました。
また、英語力の向上も大きな成果のひとつです。
仕事や日常生活で使う英語は教科書で学ぶものとは異なり、リアルな表現やアクセントに慣れる必要がありました。
最初は戸惑うことも多かったですが、日々の経験を重ねる中で自然と自信がつき、カスタマーサービスなどのスキルを磨くことができました。
さらに、挑戦することの大切さを学びました。
最初は不安で一歩踏み出すのをためらっていましたが、新しい環境に身を置くことで自分の可能性を信じ、困難を乗り越える力がついたと感じています。
ワーホリは私にとって人生の大きなターニングポイントとなりました。
これからワーホリする人へ
これからワーホリをする方に、自分が実際に経験した上でのアドバイスをお伝えします。
まず、特に最初に語学学校に通わない方、渡航後すぐに仕事探しを始めると思うので、レジュメ作成や面接対策を日本にいるうちにやってから渡航することが、ワーホリで周りと差をつけることができる一歩だなと感じました。
レジュメは海外では特にフォーマットの指定はないことが多いので、Canvaなどのアプリを使って、日本のものとは違う海外仕様のレジュメを作っておくことが大切です。
また、私の場合は渡航前に、ネットで調べながら「海外のスターバックスの面接で聞かれそうな質問リスト」を自分で作り、それに対する自分の回答を英語でまとめてある程度すらすら言えるようになるまで暗記するということをやっていましたが、これがとても役に立ったと感じています。
いざ面接の時に緊張せず自分の思いがしっかり伝えられて、数回英語面接を受けましたが無事全て合格をいただくことができたのもこの入念な事前準備があったからこそだと実感しています。
言語に関しては、完璧な文法よりも「伝えようとする気持ち」がなにより重要だと実感しました。
勉強が足りないと思った私は、オンライン英会話を活用しておけばもっと日常の会話に自信を持てて、現地でのスタートも楽になったと思います。
現地の人には、正確さよりも動いてみようとする姿勢が伝わるので、勉強不足も恐れず何度も試してみてください。
さらに、現地の生活では体調を崩しがちです。
日本から常備薬を持って行くことは実は大切で、自然の変化が多い現地でも安定した体調を維持しやすくなります。
スケジュールな旅は、日本ではなかなかできないので、短い休みも活用し、現地でも旅を楽しんでください。
失敗を恐れず、すべてを経験として学んでもらえるよう、心から応援しています。