プロフィール
名前 | かなこ |
渡航先 | カナダ・バンクーバー |
渡航時の年齢 | 24歳 |
渡航前の職業 | テレビ局社員 |
渡航資金 | 150万円 |
渡航時の語学力 | TOEIC600点代、文章にできず単語しか言えない程度 |
渡航時の滞在方法 | 学生寮 |
語学学校の期間 | 3ヶ月 |
ワーホリのきっかけ
中学生の頃から英語を話して何かをしたいというよりかは、日本を出て海外で暮らしてみたいという漠然とした夢がありました。
学生時代に何度か留学のチャンスがあったものの、資金面や体調不良で断念。
しかし諦められず就活の時期に、親からの後押しもあり、「大学卒業後に働いてお金を貯めて海外に行こう」と決意しました。
卒業後に偶然SNSで同じ大学出身で卒業後にワーホリを経験した方を知りました。
思い切って連絡してみたところ、「よし!1年後に行こう!」と定期的にコーチングしてくださり、アドバイスをいただきながら実現に向けて動き出すことができました。
カナダ・バンクーバーを選んだ理由
カナダ・オーストラリア・ニュージーランドで悩みましたが、ワーホリを決めたきっかけとなった方がバンクーバーでワーホリを経験されており、そのお話を聞いて「自分も行ってみたい」と思いました。
また、YouTubeを見ていたことや、そこから無料留学エージェントの存在を知り、サポートしていただけることになったのも決め手の一つです。
当時はカナダのワーホリから帰ってきたらオーストラリアやほかの国にも行きたいと考えていたので、「英語が聞き取りやすいと言われているし、ディズニー大好きだからアメリカにも行きたいからまずはカナダから!」という気持ちで選びました。
渡航当初の様子
空港に着いたときは不安よりも知らない土地にいるワクワク感が大きかったです。
寮に着くと同室の子が日本人だったので、電車の定期の買い方、スーパーやおすすめのお店、危ないエリアなどを教えてくれ、とても助かりました。
語学学校では同じクラスのメキシコ人や韓国人の子たちがとてもフレンドリーに話しかけてくれ、ランチを買いに行ったり、放課後にお出かけしたり、彼らのおかげで1カ月ほどでバンクーバーの生活にも慣れることができました。
渡航直後には英語力の不足から2つの大変な経験がありました。
1つ目は空港でコロナ検査に選ばれたことです。(現在は行っていないと思います。)
翌日にいきなりひとりで電車に乗り、1時間ほどかけて離れた場所にある施設に行きました。
検査のときは、聞き取れる単語とジェスチャーと笑顔でなんとか乗り越えました。
2つ目は銀行の開設です。
予約の電話から緊張の連続で、店舗でも用意していったフレーズをぎこちなく使いました。
担当の方がとても親切で、分かりやすい英語で話してくれたおかげで、無事開設できましたが、最初の頃は話せなくてもせめてリスニング力がもう少しあったら…と思うことが度々ありました。
ワーホリでの仕事

仕事内容:ジャパレスのサーバー
仕事を見つけた方法:バンクーバー在住の日本人向け求人サイト
時給:$16.75(最低賃金)+チップ(歴、能力で変動)
日本のおもてなしの接客をしたいと思いジャパレスで働くことにしました。
仕事を通じて驚いたのは、アレルギー対応やベジタリアン、ヴィーガンへの配慮が必要なこと。
また、ミニマムオーダーのルールもあり、お客さんへの説明に苦労しました。
レストランで使うそれらの言葉は調べても出てきません。
最初の頃は英語力の不足から誤解を招いたり、怒られることもありましたが、同僚の会話やお客さんの会話を聞いて必死に学びました。
大変なこともありましたが、友達のように話しかけてくれるお客さんたちと接することはとても楽しかったです。
日本食レストランだからか、日本が好きな方、興味を持っている方も多く、たくさん話してくれました。
英語を話すことに抵抗がなくなったのはお客さんとの会話をたくさん経験してからだと思います。
語学学校よりも実践的な英語力を身につけられました。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
渡航後3ヶ月目、ホームシックにとても悩みました。
ホームシックの原因は、仕事と学校の両立です。
学校に通いながら働いている期間が1ヶ月間あったのですが、職場では英語での接客はもちろん、サーバーとして効率よく動くことが求められていたので、慣れるまで緊張感が続き、疲れがたまってしまったのです。
学校に行けない日が増え、先生や友達に心配されることもありました。
克服方法
克服方法はマネージャーに正直に話し、一時的に仕事を休んで友達とたくさんの時間を過ごすことでした。
ただ散歩して海や公園でのんびりしたり、カフェに行ったり、バンクーバーの日常を楽しみました。
日本人の友達はもちろん、韓国人やメキシコ人の友達がとても気にかけてくれて、よく遊びに誘ってくれました。
また、シェアハウスで出会ったトルコ人、カナダ人の2人は母と姉のように、家に帰るとご飯を作って待っていてくれることも。
周りの人々の支えがなければ乗り越えられなかったと感じますが、この経験を通じて助けを求めることの大切さを学びました。
暖かくて優しい人たちばかりで、そんな人達と過ごすうちにバンクーバーでの生活も再び好きになることができました。
ワーホリでの一番の思い出
働いていたレストランで出会ったお客さんとの思い出が一番印象的です。
彼らは私のトレーニング期間中に来てくれたお客さんで、私が緊張しながら接客しているのを感じたのか、優しくいろんな話をしてくれたのを覚えています。
私のことを覚えてくれた最初のお客さんでした。
しばらくして来なくなってしまい、私がレストランをやめる時期に、再びお店に来てくれました。
就職でケベック州に引っ越したそうで、卒業式で戻ってきた際、もう一度会いに来てくれたのです。
私がもうすぐ日本に帰ると言うと、別の日に彼らの家族を連れてお店に来てくれました。
家族にもよく話してくれていたそうで、「ケベック来たことある?時間あったらぜひ泊まりにおいで!」と言われました。
サーバーと客でなく、友達のように私に会いに来てくれたことがとても嬉しかったです。
残念ながらケベックには行く時間がなかったですが、彼らとまだ連絡を取り合っています。
今度は私が会いに行きたいと思っています。
ワーホリを通じて得たもの
ワーホリを通して自分の選択肢が増えました。
バスや電車で暴れる人がいたり、シェアハウスのオーナーと最初の話と違うと揉めたり、日本では考えられない経験やいろんな背景を持つ人と関わることで、「日本でなくてもどこの国でも生きていける」と思うようになりました。
帰国後は地方に移住して観光地にある知り合いのホテルで働いています。
インバウンド向けにしたいからと、ワーホリ帰りの私に声をかけてくれました。
海外で1年生活した自信が、縁もゆかりもない新天地への移住を後押ししました。
海外のゲストと話すと自分の英語力はまだまだ足りないと感じます。
ただ、渡航前に比べると話すことへの抵抗はなくなり、リスニングも困ることはほとんどありません。
ホテルのゲストが優しい方ばかりなのでバンクーバーで働いていた時と同じように、ゲストとたくさん話しながら日々勉強を続けています。
これからワーホリする人へ

渡航前
1.仕事探しの準備
レジュメをある程度考えておくのがおすすめです。
日本とは形式や内容が異なり、作成に時間がかかります。
特にレストランやカフェで探される場合、冬は閑散期で募集が少なくなるので注意してほしいです。
2.英語力
英語学学校のクラスも上のクラスほどやる気のある子や良い先生が多く、仕事探しの際もより選択肢が増えると思います。
英語力を上げたいという方は、渡航前にできるだけあげておくことで、さらに伸びやすい環境に行けると思います。
渡航後
1.アクティブに過ごす
一番重要だと思います。
話したいと思ったら話しかけてみる。
行きたい場所に行く。やりたいことをやってみる。
その積み重ねが経験と自信につながります。
反対に、1年しかないのでやりたくないことは無理してやらないことも大切です。
2.目的を忘れないようにする
ワーホリは自由度が高い分、自分の選択がすべてです。
ワーホリに来た目的を意識しつつ、その国の暮らしを楽しんでほしいです!