プロフィール
| 名前 | ちはる |
| 渡航先 | イギリス・ロンドン |
| 渡航時の年齢 | 26歳 |
| 渡航前の職業 | 看護師・助産師 |
| 渡航資金 | 90万円 |
| 渡航時の語学力 | 中学生英語が理解できるレベル |
| 渡航時の滞在方法 | ホームステイ |
| 語学学校の期間 | 6ヶ月 |
ワーホリのきっかけ
ワーホリをしようと思ったきっかけは、高校生のときに英語の授業でワーキングホリデー制度を知ったことでした。
その授業を担当していた英語の先生や、学校の留学プログラムに参加した同級生たちからさまざまな体験談を聞くうちに、海外への興味がどんどん大きくなっていきました。
日本では当たり前に感じる習慣や人の態度、自然環境、食べ物などが、海外ではまったく違うという話を聞き、「自分もそんな経験をしてみたい」と強く思いました。
また、ワーホリは30歳までという年齢制限や、国ごとに一生に一度しか参加できないという特別さも魅力に感じました。
年齢や家庭環境、経済的な理由で参加できない人もいる中で、自分は挑戦できる環境にあることをありがたく思いました。
「人生は一度きり」という気持ちで、自分の“見たい・知りたい・感じたい”という直感を大切にし、ワーホリに行くことを決めました。
イギリス・ロンドンを選んだ理由

渡航先にイギリスを選んだ理由はいくつもありますが、一番の理由は、ハローキティが大好きだからです。
キティちゃんのプロフィールには「ロンドン郊外に住んでいる」とあるので、私も「ロンドン郊外に住みたい!キティグッズもたくさんあるはず!」と思い、イギリスを選びました。
また、イギリスのワーホリは最長2年間の滞在が可能で、他の国よりも長くいられるのも大きな魅力でした。
せっかく日本から遠くへ行くなら、さまざまな国を訪れてみたいと思い、ヨーロッパを選んだのも理由のひとつです。
さらに、イギリス英語を本場で聞いてみたいという憧れもありました。
イギリスのワーホリは抽選制なので、当選して行けたこと自体がとても嬉しかったですし、「イギリスに住んでいた」という響きもなんだかかっこいいなと思っていました。
そして少しミーハーかもしれませんが、英国紳士にレディーファーストされたいという夢もありました。
渡航当初の様子
渡航を考えていたのはちょうど新型コロナウイルスの影響が世界的に広がり始めた時期でした。
仕事を辞めたものの本当に出発できるのかどうか、まさに瀬戸際の状況でした。
家族や友人のほとんどからは反対され、外務省も「不要不急の渡航は控えてください」と発表していた時期です。
4か月ほど前に、いとこがアイルランドのワーホリ継続を断念して帰国してきたこともあり、不安もありました。
それでも私は、「どうせ2年間は帰らないつもりだし、コロナにかかってすぐ帰国できなくなっても関係ない」と覚悟を決めて出発しました。
到着後は、仕事がなかなか見つからず、レストランや公共施設も閉まっていて、イベントも禁止。
語学学校もロックダウンで休校になり、行ける場所といえばスーパーと公園だけという日々が続きました。
それでも、私にとってはすべてが新しく、「海外で生活している」というだけで特別に感じ、嬉しさのほうが勝っていました。
もちろん、不安もたくさんありました。
お金が減っていく一方だったことや、フラットメイトが目の前で白い粉を吸っているのを見て怖くなったこともあります。
それでも、語学学校でできた友達や現地で出会った人たち、ホームステイ先の家族、アプリで知り合った仲間たちに支えられ、3か月ほど経ったころにはようやく現地の生活にも慣れてきました。
ワーホリでの仕事
ワーホリ中にしていた主な仕事はケアワーカーで、ほかにもチャイルドシッターや治験ボランティア、募金活動など、さまざまな経験をしました。
これらの仕事を通じてお金を稼いだり、住む場所を確保したりしていました。
仕事の探し方は、Indeedなどの求人サイトのほか、MixBという海外在住日本人向けの掲示板サイトでも探しました。
また、レストランやスーパーなどのお店に直接履歴書を持って行くこともありました。
さらに、workawayというサイトを利用し、労働力の提供と引き換えに食事や住居を提供してもらえる家庭に滞在したこともあります。
ケアワーカーの仕事は住み込みで、拘束時間が長い分、家賃を含めると月に約50万円の価値がありました。
workawayを利用してのチャイルドシッターは給料が発生しませんでしたが、生活費を負担してもらえる形でした。
治験ボランティアは案件によって異なりますが、私が参加したものは合計12日間で約45万円の報酬がありました。
募金活動は歩合制で、集めた金額の半分が手取りになり、1日あたりおよそ3,500円ほどでした。
どの仕事も簡単ではありませんでしたが、どれも貴重な経験であり、働く環境や価値観の違いを肌で感じることができました。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
私のワーホリでの最大の困難は「No」と言えないこと、そして言葉で「No」と言っても、行動や言い方で誤解されたり不快な思いをしたりしたことです。
具体的なエピソードは控えますが、渡航前から海外での生活経験がある職場の先輩からは、「意志表現が苦手だから心配。YESかNOかはっきり言えるようにならないと」と言われていました。
特にロンドンはコスモポリタンシティ(多国籍で国際的な都市)で、生粋のイギリス人と接する機会は限られます。
そのため、さまざまな国籍の人々と関わることになります。
文化や習慣が異なる人たちが共存する環境では、暗黙の了解や相手の気持ちを察して行動することがほとんど通用せず、自分の意見や意思をしっかり表現することが求められます。
表現しないと置いていかれたり、他人の都合に流されてしまったりということも少なくありません。
克服方法
私はもともと、はっきりと主張するのが得意ではない性格でした。
そのため完全に克服はできていませんが、自分の意見を持ち、しっかり伝えることの大切さを身をもって学ぶことができました。
これは、海外での生活を通して得られた大きな収穫のひとつです。
ワーホリでの一番の思い出
ワーホリでの一番の思い出を一つに絞るのは難しいほど、たくさんの濃い経験をしました。
その中でも特に印象に残っているのは、「モテ期を体験できたこと」です。
気軽にデートに誘われることが多く、さまざまな異性から関心を持たれる経験ができたことは、とても楽しく、ワーホリならではの青春体験でした。
海外での生活を通して、自分が人生で一番輝いていると感じる瞬間が多くありました。
また、異なる国籍の人々との出会いも面白かったですが、海外にいる日本人と出会えたことも実りのある経験になりました。
日本にいる日本人とは違い、チャレンジ精神が旺盛で、自分が大切にしたいことを理解し、他人の期待ではなく自分の気持ちに素直に行動している人が多く、とても良い刺激を受けました。
英語の上達には直結しませんでしたが、人生で本当に大切なものに気づけた貴重な経験であり、自分に勇気を与えてくれた時間でもありました。
ワーホリを通じて得たもの

渡航前やワーホリ中、日本では兄弟や友人が次々に結婚し、家庭を持つようになりました。
家族も、私が帰国して安定した仕事に就き、親の近くで家庭を持つことを望んでいるのだろうと感じていました。
しかし海外でさまざまな人の生き方に触れるうちに、本当に家族や周囲が期待していることは、自分が望むことなのか疑問に思うようになりました。
仕事を中心に生活する日本人と、自由な時間を楽しむために働く海外の人々。
家族や友人との時間よりも仕事や他人への迷惑にならないことを優先してしまう日本人と、家族や友人との時間やつながりを大切にする海外の人々。
仕事に文句を言いながら働く日本人と、好きな仕事を見つけるまで探し続ける海外の人々。
こうした違いを目の当たりにして、自分が「井の中の蛙」になっていたことに気づき、少しは「大海」に目を向けられるようになったと感じます。
限りある人生の中でしっかりと時間を取り、「自分にとっての幸せとは何か」を考えることができたことは、ワーホリを通じて得られた大きな財産です。
これからワーホリする人へ
準備で特に重要だと感じたのは、日本での支払い関係をすべて済ませておくことと、会いたい人には出発前に会っておくことです。
私は口座に必要な金額を入金し忘れたまま渡航してしまい、後から支払いの対応が面倒でした。
また、免許証の暗証番号を間違えてしまい、海外にいる自分のみでは手続きができず、家族に対応をお願いすることにもなりました。
「会いたい人に会っておくこと」は意外と見落とされがちですが、とても大切だと思います。
一度海外に出ると、すぐに会える距離ではなくなってしまうため、会いたい人に会えないまま出発すると後悔が残ることもあります。
ワーホリに限らず、少しでも後悔のないように日本での時間を大切に過ごすことが、海外での生活をより充実させるためにも重要だと感じました。
お金に余裕があり、あまりこだわりがない人であれば、SIMフリーのスマホ・クレジットカード・パスポートさえあれば、現地で生活に必要なものはほとんど揃えられます。
一方で、個人的に持って行って良かったもの・持って行けば良かったものとしては、ボディタオル、便座カバー、スケジュール帳、菜箸、日本茶やだしの粉末などがあります。
また、WiseやRevolutといったマルチカレンシー対応のオンラインバンクを事前に開設しておくのもおすすめです。
楽天モバイルのSIMは海外でも2GBまで使用できるため、トランジット時にも安心でした。
日本のiPhoneはマナーモードにしていても撮影時にシャッター音が鳴るため、海外では少し違和感を持たれることがあります。
可能であれば海外版のiPhoneを用意したり、無音で撮影できるアプリを使ったりすると良いと思います。
また、「パスポートを紛失したときが心配」という人は、戸籍謄本を持って行くのもおすすめです。
有効期限は半年間のみですが、それがあれば多くの国でパスポートの再発行がスムーズに行えます。
そして、「やっておけばよかった」と感じたのは、英語の勉強です。
スタート時の英語力が高ければ高いほど、現地の人とのコミュニケーションが深まり、より積極的に人の輪に入って楽しめたのではないかと感じます。
リアルな体験談、いかがでしたか? 「楽しそう、でも自分にできるかな…」 と不安になっていませんか?
その不安、正しい準備を行えば解消できます。さらに、海外生活で必要なスキルも身につきます。結果、ワーホリで後悔しない。
多くの先輩が実践した、後悔しないワーホリにするための具体的な準備は以下のふたつです。
【準備 ①:英語力を身につける】
なぜ多くの人がワーホリに不安を感じるのか?
理由はシンプルで英語での実戦経験がないからです。
そして、その不安は仕事探しや給料に直結します。
でも、安心してください。日本にいながら、最もコスパ良く英語での実戦経験を積む方法があります。
それが、外国人と毎日話せる「オンライン英会話」です。
通学型の1/10の費用で、あなたの都合の良い時間に集中トレーニングできる。
これは忙しい社会人にとって最強の勉強法です。
現地で「仕事が見つからない」自分になるか、「仕事を選べる」自分になるか。
その差は、今この瞬間の行動にかかっています。
ワーホリ前におすすめのオンライン英会話は以下の記事で徹底解説しています↓

【準備 ②:信頼できるエージェントを選ぶ】
ワーホリ準備は、ビザや航空券の手配など、やるべきことが山積み。
特に忙しい社会人にとって「時間」は何より貴重ですよね。
そんな時の強い味方が留学エージェント。
しかし、そのエージェント選びを間違えると、頼るはずが逆に遠回りになってしまうことも。
あなたのワーホリが成功するか、後悔に終わるか。その分かれ道は、エージェント選びにあると言っても過言ではありません。
手数料、サポート内容、そして最も重要なカウンセラーの質。何を見て、誰を信じればいいのか。
業界の闇をも知る筆者が、その後悔しない選び方を以下の記事で詳しく解説しています↓

