プロフィール
名前 | まさみつ |
渡航先 | オーストラリア・ゴールドコースト |
渡航時の年齢 | 22歳 |
渡航前の職業 | 大学生(4年生で休学してワーホリへ) |
渡航資金 | 50万円 |
渡航時の語学力 | 挨拶ぐらいしかできないレベル |
渡航時の滞在方法 | ホームステイ |
語学学校の期間 | なし |
ワーホリのきっかけ
大学生の時、沖縄無人島合宿という講義を受けました。
2週間で値段は14万円!!
初めは14万という金額は高いと思いましたが、親はお金ではなく経験が大切だよと講義代を出してくれました。
その意味も理解出来ず、無人島合宿に行きました。
無人島合宿ではカヤックで島を転々とし、トイレも手作り、現地で採った魚やウサギを調理し、夜は満点の星空の砂浜で寝る。
現地の人と交流もして、お金では買えない貴重な経験をしました。
経験を通して自分に自信が付き、経験こそ、人を大きくする財産だと感じました。
お金では買えない経験をもっとしたいと思い、その時知ったのがワーキングホリデーでした。
海外に行けば、無人島合宿以上の刺激を受けられる。
さらに自分自身を成長させられる。
また、ワーキングホリデービザにより、現地でお金を稼ぐこともできるし、親にお金をかけさせるようなデメリットはないなと感じ、自分の直感を信じて行くことにしました。
オーストラリア・ゴールドコーストを選んだ理由
オーストラリアにした理由は、バイトで知り合った先輩がオーストラリアにワーホリに行き、その時の話を聞いてオーストラリアに魅力を感じたからです。
また、オーストラリアはサーフィン大国で、自然も豊かで、サーフィンや自然が大好きな私はとても魅力を感じました。
いい環境でサーフィンをしてリフレッシュもしながら、サーフィン上達や海外生活もしたかったため、海が近くにある環境がとても重要でした。
都市決めも、サーフィンを中心に検討しました。
その中でも、ゴールドコーストには有名なサーフポイントがよりたくさんあり、サーファーズパラダイス(ゴールドコーストの市内中心)から少し離れれば、バーレーヘッズや、パームビーチなど、田舎の雰囲気もあって生活がとてもしやすそうと感じ、惹かれました。
天候についても、ゴールドコーストは「年間300日以上が晴れ」と言うくらい青空が広がり、天気が良くて生活もしやすいというところも気に入って、決断しました。
渡航当初の様子
当時ワーホリに行った際はこれから1年間おもいっきり楽しんで、貴重な経験をして人間的に大きく成長したいと希望を抱きわくわくしていました。
後で詳しく話しますが、到着して3日目でバックを盗まれたせいで、かなり苦労をし、不安になりました。
約3週間後に、バーレーヘッズという自然いっぱいの絶景があるのどかな町で住む家が見つかり、就職先も決まり、生活のサイクルが出来てきてからは現地の生活に少しずつ慣れてきました。
ちなみに当時の生活サイクルは朝4時から5時に起床し、家から20分歩いて海に行きました。
朝日を浴びながらサーフィンをし、午前7時頃返って朝食、朝食後バイトに行き、午後3時頃帰宅をし、夕方波が良ければまた海に行く。
その後、徒歩15分のスーパーに買い物に行き、晩御飯を作って食べて、夜は英語の勉強をして寝るというサイクルでした。
ワーホリに来た人はまず、住む場所と就職先を決めることを優先すると気持ちも生活も安定すると思います。
また、異国の地で現地に慣れる大事な要素として、周りの人との人間関係や雰囲気がとても重要になってくると思います。
オーストラリア人はおおらかな人が多く、バーレーヘッズに住む人もすごく優しかったです。
例えば、朝に海までサーフボードを持ち歩いていると、セダンの車に乗った近所のおじいさん(顔見知りでない)が通りかかった際、海まで乗せて行ってくれたりしました。
ワーホリ初心者・サーフィン好き・晴れの日が好きであれば、オーストラリアのゴールドコーストをお勧めします。
ワーホリでの仕事

現地で経験した仕事は主に4つです。
1.SUSHITRAIN
はじめの1か月は、先輩に紹介してもらい「スシトレイン」というオーストラリアの回転寿司屋で働きました。
本当は海外の大きなファームやカフェで働くことにあこがれていたので、せっかく海外に来たのに日本人しかいない職場は少し寂しいかったです。
スシトレインのいいところは、廃棄する寿司を持ち帰ることが出来、すごく美味しく日本食が恋しくなるようなこともありませんでした。
2.治験バイト
2つ目は治験バイトです。
当時、オーストラリア大陸を車でラウンドし、お金が無くなった際、短期間でさくっとお金をかせぐため、大手製薬会社の日本人の治験に参加しました。
病院に1週間程度入院し、美味しいごはんやデザート付き、本を読んだり英語の勉強等も出来る環境で、日本円で10万円~最大30万円くらい稼げました。
さまざまな国の方と交流出来、短期間で稼げる治験は当時とても魅力的でした。
あなたは「副作用大丈夫?」と思うかもしれませんが、海外で販売されている薬を日本で出すために日本人の投薬記録を取ることが目的ですので、そこまで怖さはなかったし、退院後も感じる副作用はありませんでした。
3.ガーベラファーム
憧れていたファームの仕事をネットの掲示板で募集を見つけ、慣れない英語で頑張ってメールを送ったところ、なんと返信が返ってきたのです。
メールで詳しい場所を聞き、オーストラリア人の優しいお母さんが迎えてくれると期待して行きましたが、なんと出てきたのは中国人のおばちゃんでした。
条件は1週間ガーベラファームの仕事をすれば、寝床、3食(中華料理)を提供してくれ、おこづかいは1週間に1万円くれました。
滞在期間は好きなだけ延長出来、お金も使わずに中国人と英語の勉強も出来ていい機会でした。
英語は流暢に話せなかったけど、ご飯を喜んで食べることや、コミュニケーションを取ろうとする姿勢から、中国人のおばさんは僕を誰よりも可愛がってくれました。
そのおばさんから言われた言葉で、とても印象的なのが「過去に英語の教師もここに働きにきていたが、マサの方が英語が喋れる」でした。
僕は中学高校と英語のテストは20点取れればいい方で、本当に英語が分かりません。
テキストで勉強しましたが、とても英語の教師に敵うはずがありません。
この時大事なのは語学の知識ではなく話そうという気持ちだと強く思いました。
4.タイレストラン
ゴールドコーストに戻り、残り1ヶ月間はオーストラリア人オーナーのタイレストランで働きました。
現地のカフェ等30件以上応募しましたが、なかなか見つからず、ホームステイのオーナー(オーストラリア人)に相談し、履歴書に一筆書いてもらうことにしました。
内容は「この子は真面目で、私の家に定住していて、私が責任を持ちます」と。
そうしたところ、オーストリア人オーナーのタイレストランの仕事が見つかりました!
仕事での英会話の速度は速く、正直理解度は40%程度でした。
でもすごく可愛がってくれて、いい経験になりました。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
最大の困難は、渡航後3日目に貴重品がほぼ全て入ったバックを盗まれたことです。
先輩の車でサーフィンに行った時のことです。
サーフィンを終え車に戻ってくると、置いてたはずのバックが無くなっていました。
バックの中には、パスポート、運転免許証、財布等の貴重品全てが入っていました。
車の鍵が閉まってたことから、先輩からも本当に持ってきたの?と疑われ、当時宿泊していたモーテルに戻って確認しましたが、やっぱりありません。
銀行口座に数十万入れていたので、銀行に相談しに行きましたが、本人確認出来ないため、1万円しか引き出せませんでした。
克服方法
オーストラリアに来た際に留学エージェントを通していたので、エージェントに相談し、英語で被害状況等を書いてもらい、被害届を警察に出しました。
大使館に行き、無事パスポートを再発行してもらえました。
大使館の人曰く、今回は被害場所等から犯人は地元のやんちゃな高校生ではないかとのことでしたが、平和ボケした日本人をターゲットに車上荒らしをする人もいるので注意をしてねと言われました。
車は、ハンガーを鍵穴に入れれば簡単に開くので意味がないと聞き、日本と同じ感覚で平和ぼけしていたなと気をつけるようになりました。
ワーホリでの一番の思い出
一番の思い出は、オーストラリア人オーナーの家でホームステイしたことです。
ゴールドコーストに戻ってきてラスト1か月、知人の紹介でオーストラリア人の家にホームステイすることが決まりました。
オーナーはナタリーというシングルマザーで、ケンという当時3歳の子供がいました。
フライトアテンダントをしていたこともあり、日本好きな女性でした。
私のことを2番息子と可愛がってくれて、隙間時間に英語を教えてくれて、手作りで晩御飯を一緒に作ったりしました。
オーストラリア人はクリスマスを本当に大切な家族や仲間と過ごすと聞きましたが、私のことも特別だからとクリスマスは一緒に家でパーティーをして過ごしました。
かけがえのない思い出となりました。
ワーキングホリデーを終え、私も結婚をして約10年ぶりくらいに今度は妻も一緒にナタリーに会いに行きました。
当時3歳だったケンも大きくなり、ナタリーに大好きな妻を紹介できました。
湖に面した家のため、ボートで近所を散歩したり、朝起きたら、湖に来る鳥に餌をやる等、非日常的な経験を妻にもさせることが出来て、改めてナタリーとの出会いはお金では買えない貴重な体験だったんだと気づくことができました。
ワーホリを通じて得たもの
得たものは大きく分けてふたつあります。
「人への感謝」と「目的を意識する力」です。
1.人への感謝
感謝とは当たり前の日常を当たり前じゃないと感謝出来ること。
渡航後3日目でバックパックを盗まれ、異国の地でほぼ全財産を失った時に、絶望を感じ、理想と現実とのギャップに苦しみ、平和ボケしていた自分を責め、橋から流れる川を見ていた時に飛び込もうと思ったくらい、もうどうにでもなれとショックを受けていました。
しかし、事情を説明して、使っていないデジタルカメラをくれた人、お金は余裕が出来てからでいいと住まわせてくれた日本人の夫婦等、人の優しさを誰よりも感じることが出来ました。
このことから普段の日常生活は当たり前ではないと深く感謝出来るようになりました。
みんなのおかげで、この悲惨な出来事も笑い話やネタになるくらいおもいっきりワーキングホリデー生活を送ろうと思えることが出来ました。
1ヵ月後には、入った保険金をもとに走行距離29万キロのボロボロの日本車を買い、オーストラリアをサーフィンしながら周ることにしました。
大自然の中で奇麗な朝日や夕日を見たり、海ではイルカと一緒にサーフィンしたり、クジラが目の前を来たり、時にはサメにも遭遇し、日本の海では考えられない経験をしました。
カセットコンロと寝袋、洗濯ヒモ等を買い、海辺で車上生活をしながら、時には現地で出会った人と一緒に旅をしたり、さまざまな土地でさまざまな人と出会い、その人達と話すことで新しい価値観に気付けました。
オーストラリア旅行しただけでは体験することができない、ワーキングホリデーという時間にも縛られない制度を利用したからこそ、貴重な経験をすることができました。
2.目的を意識する力
ワーキングホリデーは何をしていてもいいため、さまざまな誘惑に負けそうになり、目的を意識する力が付きました。
私は限られた時間の中で、何を成し遂げたいのか常に意識するようになりました。
目標は、3つありました。
- とにかく様々な経験をし、一回りも二回りも成長して帰ること
- 趣味のサーフィンの上達
- 将来妻と海外に旅行に行った際に、リードしてあげられるくらい英語を喋れるようになること
どんな時でも目的意識し、もちろんまだまだだなと思うこともありましたが、とにかく様々な経験をし、一回りも二回りも成長することが出来たと思います。
これは社会人になってからもなによりも役立ち、今人に何を伝えたいのか考え、人に伝わりやすい会話を出来るようになりました。
また、初めて会う大企業の社長もこの話をすると大変面白がってくれ、あちらから連絡先を聞かれる等、人とのコミュニケーションを取るネタにもなっています。
これからワーホリする人へ
とにかく高い保険でなくていいので、保険に入ることです。身をもって痛感しましたw
お金ももちろん出来るだけ貯めた方がいいですが、ワーホリ初日に50万円くらいしかなかった私でも生活できたのでなんとかなります。
あとは、現地で何かあった際に頼れる会社や人がいるといいです。
英語の勉強ももちろん必要です。
英語ができればできるほど、経験できることは増えていくからです。
私の場合はまず「なるほど英会話フレーズ100」という日常生活で使う英会話フレーズ100だけ覚えました。
これを覚えれば、即実践に使え、かなり有効です。
最後に私はワーキングホリデーに行き海外生活を経験出来てよかったと考えていますが、1つだけ後悔があります。
それは、就職活動のことを考え、ワーホリを10ヶ月で終了したことです。
本当は数年いてもよかったなと、社会人になった今思います。
これからワーキングホリデーを考えている皆さんは是非行って下さい。
そして帰ったら〇〇だからと時間を自分の基準で決めず、納得するまでおもいっきり過ごしてきて下さい。
今はそんな気ないかもしれませんが、現地の人と結婚し180℃人生が変わった人の話もたくさん聞きます。
私のように第二の母と呼べるお母さんのような強い繋がりの存在も出来るかもしれません。
海外の生活は日本に住んでいるだけじゃ決して味わうことの出来ない最高の魅力があるので、是非体感してみて下さい!
リアルな体験談、いかがでしたか? 「楽しそう、でも自分にできるかな…」 と不安になっていませんか?
その不安、正しい準備を行えば解消できます。さらに、海外生活で必要なスキルも身につきます。結果、ワーホリで後悔しない。
多くの先輩が実践した、後悔しないワーホリにするための具体的な準備は以下のふたつです。
【準備 ①:英語力を身につける】
なぜ多くの人がワーホリに不安を感じるのか?
理由はシンプルで英語での実戦経験がないからです。
そして、その不安は仕事探しや給料に直結します。
でも、安心してください。日本にいながら、最もコスパ良く英語での実戦経験を積む方法があります。
それが、外国人と毎日話せる「オンライン英会話」です。
通学型の1/10の費用で、あなたの都合の良い時間に集中トレーニングできる。
これは忙しい社会人にとって最強の勉強法です。
現地で「仕事が見つからない」自分になるか、「仕事を選べる」自分になるか。
その差は、今この瞬間の行動にかかっています。
ワーホリ前におすすめのオンライン英会話は以下の記事で徹底解説しています↓

【準備 ②:信頼できるエージェントを選ぶ】
ワーホリ準備は、ビザや航空券の手配など、やるべきことが山積み。
特に忙しい社会人にとって「時間」は何より貴重ですよね。
そんな時の強い味方が留学エージェント。
しかし、そのエージェント選びを間違えると、頼るはずが逆に遠回りになってしまうことも。
あなたのワーホリが成功するか、後悔に終わるか。その分かれ道は、エージェント選びにあると言っても過言ではありません。
手数料、サポート内容、そして最も重要なカウンセラーの質。何を見て、誰を信じればいいのか。
業界の闇をも知る筆者が、その後悔しない選び方を以下の記事で詳しく解説しています↓
