プロフィール
| 名前 | ちはる |
| 渡航先 | アイルランド・ダブリン |
| 渡航時の年齢 | 28歳 |
| 渡航前の職業 | 看護師・助産師 |
| 渡航資金 | 10万円 |
| 渡航時の語学力 | 友達と一緒に遊んだり生活できたりはするが、言いたいことがスムーズに言えず、聞く方が多いレベル |
| 渡航時の滞在方法 | カウチサーフィン |
| 語学学校の期間 | なし |
ワーホリのきっかけ
ワーホリをしようと思ったきっかけは、自分の世界をもっと広げたいと思ったことです。
日本では看護師や助産師として病院で働いていました。
イギリスでのワーホリを経験したことで、日本という島国で、しかも医療界という限られた世界で生活していた自分に気づきました。
本当に限られた環境で生きていたこと実感しました。
また、海外旅行が好きで、さまざまな場所を訪れ、多くの経験を積んでいる同僚や友人を見て羨ましく思っていました。
その影響もあり今の年齢と環境でしかできない暮らしをしようと考えました。
日本では仕事中心の生活を送っていましたが、海外での生活を通して、自分の時間をもっと自由に使い、自分が死ぬときに後悔しない生き方をしたいという思いが強くなりました。
最初のワーホリでの出会いや経験を通して、自分の考え方が少しずつ変わっていく感覚はとても新鮮でした。
このような経験から、もっといろいろな国や文化に触れてみたいという気持ちが芽生えました。
その思いが、2回目のワーホリに挑戦しようと思った大きなきっかけです。
アイルランド・ダブリンを選んだ理由

アイルランドを選んだ理由は、まさに「タイミングの良さ」でした。
イギリスでのワーホリが終わりに近づいた頃、「次は別の国でもワーホリをしてみたい」と思っていたところに、アイルランドから入国許可が下りたのです。
もともと2020年にイギリスとアイルランドの両方にワーホリ申請をしており、第一希望のイギリスには渡航できましたが、アイルランドはコロナの影響で渡航が保留になっていたようでした。
その後、2年が経ったちょうど良いタイミングで、特別にアイルランドのワーホリ許可が下り、「これはもう行くしかない!」と迷わず渡航を決めました。
同じ英語圏でも、アイルランドは訛りが強く聞き取りが難しいと言われていますし、アメリカからの旅行者も多く、文化的にもイギリスよりアメリカ寄りだと聞いていました。
そうした違いを実際に体験できたら面白そうだと感じたことも、アイルランドを選んだ理由のひとつです。
渡航当初の様子
ワーホリのスタートは、お金がほとんどない状態からの出発でした。
ホテルはもちろん、ホステルも高価だったため、家と仕事が見つかるまでの宿泊費を節約しようと、空港に泊まったり、「カウチサーフィン」という無料で泊めてくれる人とつながるアプリを使ったりしながら、住まいと仕事探しを始めました。
ところが、ダブリン到着から数日後にコロナに感染してしまい、高熱や息苦しさ、倦怠感、食欲不振、のどの痛み、咳などに苦しみました。
数日間はホテルで隔離生活を送りましたが、嘔吐も続き、水分も取れなくなってしまったため、病院で点滴を受けました。
フランスの保険会社の保険に加入していたものの、英語での手続きに苦労し、保険金の請求はできませんでした。
結果、到着から2週間で貯金が底をつき、とても厳しいスタートとなりました。
幸い、仕事はすぐに採用が決まりましたが、給料日まではお金がなく、仕事先で食事を多めに食べたり、残り物を持ち帰ったりして、1週間2000円ほどの生活を続けていました。
緊張や栄養不足のせいで、仕事開始2日目に倒れてしまったこともあります。
それでも、2か月ほど経つ頃には体調も回復し、少しずつ外食をしたり、小物を買ったりできるようになり、やっと生活に余裕が出てきました。
ワーホリでの仕事

ホテルのレストランでウェイトレスとして働いていました。
仕事を見つける方法は、Indeedなどの求人サイトから応募したほか、パブやレストランに直接履歴書を持って行くこともしました。
時給は約€13でした。
アイルランド行きの飛行機を待っている最中に電話があり、到着翌日に面接を受けることになりました。
幸い、フルタイムでの採用が決まり、安定して働くことができました。
ただ、ダブリンの首都には多くの南米出身者が働いており、同僚や先輩の約8割がスペイン語やポルトガル語を話していました。
ヨーロッパでは「何か国語話せる?」とよく聞かれることもあり、母国語以外に話せる言語があるだけで日本では少数派なのに、相手に合わせて言語を使い分けられる人がたくさんいることに驚きました。
この経験を通して、英語だけでは世界で通用するコミュニケーションには十分でないのだと実感しました。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
ワーホリでの最大の困難は、スペイン旅行中にパスポートを失くしたことです。
盗まれたのか落としたのかは分かりませんが、アイルランドに戻る便に乗るため空港に到着してから気づきました。
旅行中はスケジュールが詰まっており、帰国予定日の夜にはお別れパーティーと荷造りをし、翌日に引っ越す予定でした。
しかし、荷造りもまったくできていない状態で帰国できず、パーティーの主催者が不在のままスペインでパスポートの再発行手続きをすることになりました。
克服方法
翌日には新しい入居者が来る予定だったため、急遽、数日前に知り合った日本人の友人に荷造りとパーティーの準備をお願いし、荷物は私が戻るまでリビングに置いてもらうことにしました。
また、戸籍謄本を持っていなかったため、家族に連絡し、親に戸籍謄本を郵送してもらい、スペインの大使館に提出しました。
その後、数日で新しいパスポートを受け取ることができました。
パスポートを失くしたことはショックでしたが、困ったときに助けてくれる友人や家族の存在を改めて実感しました。
また、「問題が起きても順を追ってやるべきことをすれば対応できる」という自信もつきました。
ワーホリでの一番の思い出
ワーホリでの一番の思い出は、国籍の異なる10人の若者たちと大きな家でシェアして暮らしたことです。
英語のレベルもさまざまで、お互いに言いたいことが伝えきれないもどかしさもありましたが、工夫しながらコミュニケーションを取っていました。
キッチンで集まって話をしたり、食べ物を分け合ったり、体調が悪い時には看病してもらったり、逆にキッチンの汚れをめぐってもめたりもしました。
パーティーで騒ぎすぎた人がいたため、家主にパーティーを禁止されることもありました。
よくも悪くも毎日が刺激的で、飽きることのない暮らしでした。
それぞれに滞在期限がある中で、「いずれバラバラになる人たちが同じ屋根の下で偶然一緒に暮らしている」という特別な時間を過ごしていることに気づき、この日々をとても貴重に感じていました。
ワーホリを通じて得たもの
ワーホリを通じて一番大きく変わったのは、「自分にはできない」という言葉を軽々しく口にしなくなったことです。
渡航前の私は、海外のホテルで英語だけで働けるなんて思っていませんでしたし、ブラジル人だらけの環境で笑いながら仕事をする自分も想像していませんでした。
お金が尽きそうになっても助けてくれる人がいて、ちゃんと生きていける世界があることも知りませんでした。
フランスからスペインの国境を歩いて超えたり、800㎞を1ヵ月間かけて歩き続けたりすることができることも信じられませんでした。
そして、実は自分には行動力も度胸もある。
それを周りから言われて、初めて自覚しました。
自分を魅力的だと思ってくれる人がこんなに多いなんてことも。
だから今は、「やる前から無理だと決めつけること」が本当に未来の自分に対して失礼だと思っています。
現地の社長に言われた「まだ自分には難しいからできない、っていう言い方をしなさい。」というアドバイスは、今もずっと軸になっています。
できないと決めつけるんじゃなくて、「まだ」の余白をちゃんと残すこと。
ここに気づけたのは、ワーホリで得た一番大きな成長だと思います。
これからワーホリする人へ

まず「ある程度の金銭的な余裕を持っておくこと」をおすすめします。
お金があれば解決できる問題は本当にたくさんあります。
ですが同時に、「お金がないからこそ得られる経験」も確かにあります。
なので、お金がないからといってワーホリを諦めてしまうのはもったいないと思います。
少し後悔しているのは「具体的な目的や目標を持って行くべきだった」という点です。
ワーホリでは、住む場所、働く職場、関わる人、過ごし方など、あらゆることを自分で選ぶことになります。
日本にいるときよりも自由で、まっさらな状態から新しい自分を作っていく感覚があります。
だからこそ、「自分がどう過ごしたいか」「どんな自分になりたいか」という軸を持っておくと、より満足のいくワーホリになると思います。
英語圏に行くからといって、必ずしも英語を流暢に話せるようにならなくても大丈夫です。
それよりも、ワーホリを終えたときに「前よりも自分のことが好きになれた」と感じられるかどうかが、何より大切だと思います。
リアルな体験談、いかがでしたか? 「楽しそう、でも自分にできるかな…」 と不安になっていませんか?
その不安、正しい準備を行えば解消できます。さらに、海外生活で必要なスキルも身につきます。結果、ワーホリで後悔しない。
多くの先輩が実践した、後悔しないワーホリにするための具体的な準備は以下のふたつです。
【準備 ①:英語力を身につける】
なぜ多くの人がワーホリに不安を感じるのか?
理由はシンプルで英語での実戦経験がないからです。
そして、その不安は仕事探しや給料に直結します。
でも、安心してください。日本にいながら、最もコスパ良く英語での実戦経験を積む方法があります。
それが、外国人と毎日話せる「オンライン英会話」です。
通学型の1/10の費用で、あなたの都合の良い時間に集中トレーニングできる。
これは忙しい社会人にとって最強の勉強法です。
現地で「仕事が見つからない」自分になるか、「仕事を選べる」自分になるか。
その差は、今この瞬間の行動にかかっています。
ワーホリ前におすすめのオンライン英会話は以下の記事で徹底解説しています↓

【準備 ②:信頼できるエージェントを選ぶ】
ワーホリ準備は、ビザや航空券の手配など、やるべきことが山積み。
特に忙しい社会人にとって「時間」は何より貴重ですよね。
そんな時の強い味方が留学エージェント。
しかし、そのエージェント選びを間違えると、頼るはずが逆に遠回りになってしまうことも。
あなたのワーホリが成功するか、後悔に終わるか。その分かれ道は、エージェント選びにあると言っても過言ではありません。
手数料、サポート内容、そして最も重要なカウンセラーの質。何を見て、誰を信じればいいのか。
業界の闇をも知る筆者が、その後悔しない選び方を以下の記事で詳しく解説しています↓

