プロフィール
名前 | ゆうま |
渡航先 | オーストラリア・ブリスベン |
渡航時の年齢 | 27歳 |
渡航前の職業 | 調理師 |
渡航資金 | 100万円 |
渡航時の語学力 | 中学英語すらまともにわからないレベル |
渡航時の滞在方法 | シェアハウス |
語学学校の期間 | 4ヶ月 |
ワーホリのきっかけ
私がワーキングホリデーを考えるきっかけとなったのは、経験者との出会いでした。
その人から、世界を旅し自由なライフスタイルを楽しむ話を聞き、憧れを抱きました。
しかし、当時の私は「自分には無理だろう」という気持ちが強く、踏み出す勇気を持てませんでした。
数年後、姉がカナダにワーキングホリデーで行くことになり、私は姉を訪ねるためにカナダへ旅行しました。
現地で目にした日本とはまるで違う景色や文化に触れ、その新鮮さに心が躍り、「自分もこんな世界に飛び込んでみたい」という想いが自然と芽生えました。
そして、その体験を通じて、私は「未知の世界を知りたい」という好奇心がさらに強まり、新しい環境に挑戦する勇気を持つようになりました。
こうして私は、ついにワーキングホリデーへの挑戦を決意しました。
オーストラリア・ブリスベンを選んだ理由
私が渡航先にオーストラリアを選んだのは、まず行ったことのない国に行きたいという気持ちがあり、また「オーストラリアの人はフレンドリーで優しい」と聞いたことが大きかったからです。
日本から行きやすく、時差も少なく、情報も多い為、初めてのワーキングホリデーに最適だと思いました。
ブリスベンを選んだ理由は、行きたい学校がメルボルンかブリスベンの二択でしたが、私自身が自然が多い街が好きなのと、ブリスベンは比較的治安が良いと言われており、最初の海外生活に適した環境だと感じたのが理由です。
さらに、温暖な気候で生活しやすい点や、留学生が多くサポートが充実している点も魅力でした。
このように、私にとって安心感があり、挑戦しやすい場所がオーストラリア、そしてブリスベンでした。
渡航当初の様子
渡航当初はとても不安でしたが、事前の準備をしっかり行えていたため、生活の基盤を早く作ることができたと思います。
しかし空港に降り立った瞬間は「本当にやっていけるのか」と不安になりましたが、それもシェアハウスの仲間や現地のサポートで少しずつ安心感が得られました。
その中でも苦労したのは、語学学校での友人とのコミュニケーションでした。
特にビギナークラスで意志疎通が難しいこともありましたが、諦めずに何度も繰り返す中で、1ヶ月もすると慣れてきました。
また、スーパーでの買い物やバスの乗り方を覚えるなど、日常生活の一つひとつをクリアするたびに自信がついていきました。
現地の生活に完全に慣れたと感じたのは、渡航してから約3ヶ月ほどだったと思います。
その頃には友人も増え、休日に一緒に観光したり現地のイベントに参加したりと、充実した日々を過ごせるようになりました。
ワーホリでの仕事

ブリスベンでは、日豪プレスを利用し、調理補助や接客など、経験を活かせる仕事にできる限り応募しました。
諦めずに応募を続ける中で、ある日ジャパニーズレストランの求人を見つけ、応募したところ、トライアルを経て採用が決まりました。
ここでは調理スタッフとして働くことができました。時給は28ドルと、オーストラリアの最低賃金は日本よりも高く、以前のアルバイトよりも良い収入を得ることができました。
その後、アデレードへ移動し、ハウスメイトの紹介でオーストラリアンレストランのフルタイムの仕事を得ることができ、調理師として更なる経験を積むことができました。
ここでは完全に英語だけの環境でしたが、同僚たちのサポートのおかげでスムーズに仕事を覚えることができました。
この仕事を通じて、積極的に行動し、挑戦することの大切さを改めて実感しました。
最初は緊張もありましたが、積極的に同僚に話しかけたり、自分の意見を伝えることで、徐々に信頼関係を築くことができました。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
ワーホリ中で一番苦労したのは、仕事でのコミュニケーションでした。
リスニングはできても、とっさに返答することが難しく、戸惑う場面が多々ありました。
特に忙しい時間帯などは、矢継ぎ早に指示が飛んでくるため、頭の中で言葉を組み立てているうちに話が終わってしまうこともありました。
克服方法
しかし、徐々に相手の言葉を予測する力を身につけることで、返答もスムーズになっていきました。
他のスタッフが使うフレーズや単語を積極的に覚え、実際の会話で活用することで、会話力は着実に向上していきました。
また、地元のイベントに参加することで、英語を使う機会を増やし、教科書では学べない生きた英語に触れることができました。
これらの経験を通して、様々な背景を持つ人々との交流が生まれ、コミュニケーション能力だけでなく、異文化への理解も深まりました。
最初は見知らぬ人に話しかけることに戸惑いもありましたが、積極的に挑戦することで、英語力とともに、新しい環境に飛び込む勇気など、人間的にも大きく成長することができました。
この経験を通じて、「努力と慣れ」で困難を乗り越える力を得られたと実感しています。
ワーホリでの一番の思い出

友人たちとのロードトリップやワイナリーでのワインテイスティング、美しい自然を満喫するドライブ、レストランやカフェ巡り、ハウスメイトとのBBQ、仕事後に同僚と楽しんだビール。
どれもオーストラリアでのワーキングホリデーの素晴らしい思い出です。
しかし、その中でも心に深く刻まれているのは、休みの日に公園で過ごした何気ないひとときでした。

現地の人々がオーストラリアンフットボールの練習をしているのを眺めながら、カフェで買った温かいコーヒーを片手にのんびりと過ごす時間は、特別な感動をもたらしました。
広大な青空の下、風に揺れる木々や小鳥のさえずりに包まれたその瞬間は、日本ではなかなか体験できない贅沢なものでした。
何気ない日常の中にこそ、ワーキングホリデーならではの魅力が詰まっていると感じました。
この何でもないようなひとときが、オーストラリアでの生活を特別なものにしてくれたと思います。
ワーホリを通じて得たもの
ワーキングホリデーを通じて、挑戦することの大切さを心から学びました。
渡航前の私は、「海外は自分には無縁の世界」と感じていましたが、実際にその地で生活してみると、海外がとても身近に感じられるようになりました。
その結果、世界情勢のニュースにも自然と目を向けるようになり、困っている海外の人々を助けたいという気持ちも芽生えました。
新しいことに挑戦することへの抵抗感も少なくなり、自分の成長を実感できています。
さらに、語学力の向上だけではなく、多様な価値観を理解する力も身につきました。
異なる文化や背景を持つ人々と交流を重ねる中で、視野が広がり、自分の可能性を信じられるようになったことは、かけがえのない財産です。
この経験を通じて、挑戦し続けることが人生をより豊かにする鍵だと確信しました。
これからワーホリする人へ
英語が苦手だからといって、ワーキングホリデーを諦める必要はありません。
最初に必要なのは、完璧な英語力ではなく、本当に基本的な単語やフレーズだけで十分です。
重要なのは、「伝えたい」という気持ちを持つことです。
伝え方に自信がなくても、間違えても大丈夫です。
現地の人々は驚くほど親切で、あなたを理解しようとしてくれるはずです。
失敗を恐れず、勇気を持って話しかけてみてください。
その積み重ねが、英語力の向上とともに大きな自信へとつながると思います。
また、渡航前に現地の文化やマナーを少し調べておくと、スムーズに新しい環境に馴染めるでしょう。
そして何よりも、自分を信じて挑戦することが大切です。
ワーキングホリデーは、新しい世界を知るだけでなく、自分の可能性を広げる絶好の機会です。
最初は不安でも、一歩を踏み出すことで、あなたの人生を変えるような特別な経験が待っています。
その一歩が、きっとあなたをより強く、より自由にしてくれるはずです。