プロフィール
名前 | まほ |
渡航先 | オーストラリア・パース |
渡航時の年齢 | 25歳 |
渡航前の職業 | 美容師 |
渡航資金 | 160万円 |
渡航時の語学力 | 中学英語ができるくらい |
渡航時の滞在方法 | ホームステイ |
語学学校の期間 | 2ヶ月 |
ワーホリのきっかけ
私がワーホリを決意した理由は、中学生の頃から抱いていた海外への興味が大きかったからです。
外国の文化や生活に憧れがあり、また私の周りには留学を経験している知り合いが多く、その話を聞くたびに「いつか自分も」と思うようになりました。
ただ、私は勉強が得意な方ではないため、働きながら現地で生活ができ、観光なども体験できるワーホリという選択肢は、私にとってぴったりだと感じました。
また、日本では美容師として働いていたのですが、働いていた地域には英語を話せる美容師が居ませんでした。
そのため、ワーホリを通してリアルな英語を学び、帰国後に自分の強みとして活かしたいという思いがありました。
ワーホリは私にとって、ただ海外に行くだけではなく、自分の夢やキャリアに繋がり、また色んな経験をできると思い、ワーホリに挑戦しました。
オーストラリア・パースを選んだ理由

最初はアメリカに行きたいと思っていましたが、美容師ビザを取得するのが非常に難しいと知り、他の選択肢を考え始めました。
そして、候補として残ったのがオーストラリアとカナダでした。
ただ、以前勤めていたサロンの先輩がカナダでワーホリを経験していたため、違う国で新しい経験をしてみたいという気持ちからオーストラリアを選びました。
そしてパースを選んだ理由は、パースは海が近く、都市でありながら忙しすぎず、落ち着いた雰囲気だと聞いたからです。
また、他の都市よりも日本人が少ないと聞き、より現地の環境に溶け込めるのではないかと思いました。
さらに、私は日本でサーフィンをしていたため、本場オーストラリアで本格的なサーフィンを体験したいという夢がありました。
ゴールドコーストなどの東はとてもサーフスポットとして有名ですが、波が大きいと聞いたこともあったので、パースの大きすぎない波でゆっくりサーフィンがしたいと思い、最終的にパースを選びました。
渡航当初の様子
オーストラリアに到着した当初は、見るものすべてが新鮮で、特に綺麗なビーチに感動しました。
観光地や現地の風景、初めての経験に囲まれ、楽しさに溢れた日々を過ごしていました。
語学学校が始まり、約2~3週間もすると、日々の生活リズムや環境に少しずつ慣れてきたと感じました。
学校で新しい友人ができたり、現地の文化に触れることで、ワーホリでの海外生活をしている実感が湧いてきました。
しかし、英語を使う日常生活に然程困ることはなくても、深く人と関わろうとすると壁にぶつかることがありました。
特に、相手の話を完全に理解できなかったり、自分の気持ちや考えをうまく伝えられない時には、悔しさを強く感じました。
また、英語が少しわかるようになると、相手の言い方やトーンに傷つくこともありました。
「そこまできつく言わなくてもいいのに」と感じる場面は、特に辛い瞬間でした。
それでも、これらの経験を通じて、自分の成長を感じたり、少しずつ環境に順応していく自分に気づくことができました。
試練は多かったですが、その分自分が成長するために大切な経験となりました。
ワーホリでの仕事

セカンドビザ取得のため、GoogleやFacebookのコミュニティ、現地の求人サイトを活用してファームジョブに応募しました。
しかし、州ごとに募集時期が異なり、希望していた州や時期にファームで働くことはできませんでした。
そのため、日本での美容師経験を活かし、過去に「パース通信」で見つけたサロンに直接問い合わせたところ、仕事をさせてもらえることになりました。
時給は$29以上で、技術職ということもあり飲食業などの仕事よりも良い条件でした。
オーナーやスタッフは、私の英語力がまだ十分でないことを理解し、「少しずつ慣れればいいよ」と優しく接してくれたため、とても安心できました。
しかし、お客様との会話がうまくいかない時は悔しさを感じることがありました。
特に、対面での仕事は責任が大きく、些細なミスでもネガティブな気持ちになり、辞めたいと思うこともありました。
それでも、周りのスタッフやお客様はポジティブな方が多く、「気にしない」という考え方に救われることが何度もありました。
その姿勢から学ぶことも多く、気持ちの切り替え方や前向きな心の持ちようを身につける良い機会になりました。
この経験を通じて、技術だけでなく、自分自身の成長を強く感じることができました。
ワーホリでの最大の困難と克服方法
私にとって、ワーホリで最大の困難は「英語」でした。
もっと話せたら、もっと相手の言っていることが理解できたらと思う場面が日常的にあり、特に仕事や日常会話ではその壁を強く感じました。
英語が話せれば、自信を持ってさまざまな職種に応募したり、レジュメを配ることもできるのに、話せないことがコンプレックスとなり、新しい挑戦をためらうことも多かったです。
克服方法
しかし、英語は一日で身につくものではありません。私が意識したのは、小さな努力をコツコツ続けることです。
具体的には、毎日少しでも勉強を続けることや、わからないことがあればその場で勇気を出して相手に聞き返すことを心がけました。
また、「もう少しゆっくり話してほしい」とお願いすることで、相手の言葉を少しずつ理解できるようになりました。
このように、自分から積極的に学ぶ姿勢を持ち、少しずつでも改善を積み重ねることで、少しずつ自信を持てるようになりました。
英語に対する苦労は今もありますが、継続している分、自分の成長を感じることができました。
この経験から、困難に立ち向かうためには焦らず地道に続けることが大切だと学びました。
ワーホリでの一番の思い出
ワーキングホリデーでの一番の思い出は、素敵なホストファミリーとの出会いです。
たった2ヶ月という短い期間でしたが、まるで本当の家族のように温かく迎え入れてくれました。
ホームステイの間、私がホームシックにならないようにと、休日には観光地に連れて行ってくれたり、一緒にサーフィンや散歩、ビーチでの時間を楽しんだりしました。
そのおかげで、オーストラリアでの生活を存分に楽しむことができました。
ホームステイが終わりシェアハウスに引っ越した後も、変わらず私を気にかけてくれました。
ディナーに誘ってくれたり、一緒に出かける計画を立ててくれたりと、離れていても家族のように、接してくれたり変わらず連絡をくれます。
こんなにも良くしてくれることに申し訳なくなるほどでしたが、彼らは「当然だよ」という感じで、急に来た赤の他人にここまでできるのがすごいなと感心したのと、私も彼らのように、寛大に、人に尽くせるようになりたいと思いました。
楽しい時間だけでなく、辛い時も支えてくれたこの2人との出会いは、私にとってかけがえのないものです。
この経験が、ワーホリでの最も大切な思い出として心に残っています。
ワーホリを通じて得たもの
ワーキングホリデーを通じて、私が得た一番の変化は、価値観の広がりと心の余裕です。
オーストラリアで驚いたのは、良い意味で「気にしていないこと」が多い人たちの姿でした。
何か問題やミスがあっても、「なんとかなる」「まあ仕方ない」と気にしすぎない人が多く、その考え方に触れることで私の気持ちも楽になりました。
私は完璧主義な面があり、物事に納得できないと悩み続ける傾向がありました。
しかし、オーストラリアでは周りが小さなことでも褒めてくれたり、過度に問題視しない姿を見て、ネガティブな感情を引きずらずに済むようになりました。
自己肯定感の高い環境の中で、自分を必要以上に責めることが減り、より前向きに生活できるようになったと感じています。
また、オーストラリアは多文化社会であり、さまざまな人種や背景を持つ人たちと出会う中で、「違うことが当たり前」という考えが自然と身につきました。
何かできなくても、遅れていても、「まあいいか」と思える寛容さが生まれ、他人に対しても自分に対しても優しくなれたと思います。
この経験は、日常の生活だけでなく、キャリアや今後の人生にも良い影響を与えるのかなと思いました。
これからワーホリする人へ
1番大切なのは「目的をしっかり持つこと」だと思います。
新しい環境で、悩んだり辛いことがあるかもしれませんが、目指すものが明確であれば、その目的が支えになり、乗り越える力になると思います。
例えば、語学力を伸ばしたい、異文化を経験したい、キャリアに繋げたいなど、自分にとってのゴールを明確にしておくと良いと思います。
次に、「とにかく多くの人と出会うこと」が重要です。
新しい土地では不安や心配がつきものですが、積極的に人と関わることで、自分の視野が広がり、情報やアドバイスを得ることができます。
オーストラリアでは人との縁が仕事や住まい探しに繋がることも多いため、人間関係を大切にすることが鍵です。
準備面では、必要以上に物を持っていく必要はありません。
オーストラリアでほとんどのものが手に入りますが、「服」と「スキンケア用品」はしっかり準備しておくことをおすすめします。
特に服は日本とデザインやサイズ感が異なるため、自分の好みに合うものが見つかりにくい場合があります。
また、オーストラリアの気候は乾燥しているため、化粧水や乳液、保湿剤を多めに持参するのが良いです。
特に秋冬に渡航する場合は、保湿ケアは必須です。