シドニー・29歳・まい

シドニー・29歳・まい
目次

プロフィール

名前まい
渡航先オーストラリア・シドニー
渡航時の年齢29歳
渡航前の職業看護師
渡航資金200万円
渡航時の語学力セブ島留学3ヶ月を経験済み。相手が言っていることは、なんとなく理解できるレベル
渡航時の滞在方法シェアハウス(留学エージェントからの斡旋)
語学学校の期間アシスタントナースの資格取得の学校約4ヵ月(英語クラス含む)


ワーホリのきっかけ

高校生・大学生くらいのときから、海外や英語にとても興味があり、純粋に「海外で働くってカッコいい。」と憧れがありました。

また看護学部に入ることで、自分の医療のスキルを海外でも活かせるため、「将来はJAICAや国境なき医師団に入って活動したい。」と思っていました。

しかし金銭面的にも自立しておらず、両親が海外渡航に対してあまり良く思ってなかったことから、留学をすることは叶いませんでした。

そのため「自分で稼げるようになったらいつかワーホリに行こう。」と密かに思っていました。


コロナのパンデミックが起こった年に渡豪するつもりでしたが、オーストラリアが国境を封鎖してしまったため入国できず、2年ほど応援ナースをしながら待ちました。

当時お付き合いをしていた彼もいましたので、ワーホリの代わりに沖縄で応援ナースをすることで自分を満足させようとしましたが、さらに海外に対する憧れは燃え上がっていきました。

そして「人生一度きりだし、英語を使って世界の人と話したい、自分と違う考え方の人とたくさん話して自分を成長させたい。」と思う気持ちが強くなり、彼とお別れし、満を持してギリホリと呼ばれる29歳の年に渡豪しました。

また当時はダイビングにハマっており、将来海の近くで過ごしたいという夢もありましたので、「世界の海中を見たい。」という気持ちもワーホリへの気持ちを後押ししました。


オーストラリア・シドニーを選んだ理由

私がオーストラリアを選んだ理由は、3つあります。

一つは親日の人々が多いということです。

オーストラリアへ旅行に行った友達から、オーストラリア人は日本人が大好きで、優しくしてくれた人が多かったと話を聞きました。

それは日本人の礼儀正しさや正直さ、真面目さゆえのものです。

最初の留学でしたので、日本人を快く迎え入れてくれる国に行きたいと思いました。


2つ目は広大な海と自然があることです。

前述したように、私はダイビングや海が大好きでした。

そのため海が綺麗なことで有名なオーストラリアで過ごすことは、私にとって最大の幸せだったからです。


3つ目は治安の良さです。オーストラリアは場所によっては治安が良くない地域もありますが、大都市の治安は比較的安定していると聞いていました。

町を安心して歩けるくらい治安がいいところに住みたいと思っていたため、シドニーを選びました。


渡航当初の様子

渡航当初は、まず空港でのオーストラリア英語が全く聞き取れなかったことに焦りました。

フィリピンでもあんなに勉強したのに、こんなに聞き取れないのだと落胆したのを覚えています。

またセブ⇒マニラの飛行機が遅れ、1日遅れて入国し、空港までの送迎をキャンセルするなどの手続きが大変でした。


しかし、たまたま同じ飛行機に乗っていた日本人の女の子が、オーストラリアの大学を卒業した子でした。

その子が英語に不慣れな私に代わってメールを打ってくれ、なんとかエージェントと話をつけることができました。

出会いのお陰で救われた経験でした。


翌日、シドニーに到着し、現地のエージェントから、シェアハウスの鍵はポストに入っていると聞いていましたが、確認しても鍵がありません。

到着した日は現地でも珍しいくらい寒い日でしたが、2時間待ち、やっとエージェントの担当者が到着し鍵をもらいました。(シェアメイトが勘違いして鍵が入った封筒を家の中に持って帰っていたみたいです。)

到着早々、オーストラリアの洗礼を受けたような気がしました(笑)。


現地の生活にようやく慣れてきたと感じたのは2か月くらい経った時でした。

電車やバスの使い方も分かり、1人で休日のフラッと出かけたりもしました。

またようやく7月後半から仕事が見つかったので、仕事と学校と家の往復で、当時は家には寝に帰っているような感じでした。

バイトで出会った仲間たちは、英語が苦手な私をフォローしてくれ、とても温かい仕事場でした。


ワーホリでの仕事

最初はジャパレスの焼き肉屋のキッチンで働いていました。日本での大学生時代に焼き肉屋のバイト経験がありましたので、慣れた職種のほうがよいと思い、応募しました。

仕事はJAMS、GUMTREE、Jora jobs、Seekなどのアプリやサイトを使用して調べました。

30件ほどアプライをしたと思います。


時給は1時間に$25でしたが、普通は土日などの週末は時給が上がったりしますが、私の職場は一定でした。

きちんとオーナーに条件を聞いてから決めたほうがよかったと後悔しました。(ジャパレスでは結構最低賃金よりも時給が低い店もあるので注意してください。)


また、私の職場はジャパレスとはいえど、タイ人が多く働いており、英語のタイアクセントが強く、言っていることを聞き取るのが大変でした。

しかし真面目な仕事ぶりなどが評価され、オーナーとは仲良く仕事をさせてもらえたので、とても働きやすかったです。


バイロン・ベイに移動してからは、アシスタントナースとして働きました。

介護老人保健施設で働いたので、高齢の方々の言っている英語を聞き取るのが大変でした。

しかし、日本での看護師経験を活かし「その人を理解しようとする」ことは言語的コミュニケーションだけではなく、非言語的に感じ取れることもたくさんあります。

五感を駆使して、その人と向き合うことでその人の感情を汲み取り、看護を提供することができたと感じています。


ワーホリでの最大の困難と克服方法

最大の困難は英語の壁でした。英語ができないとどこに行っても働けないし、働けたとしても、コミュニケーションが取れずに苦労します。

私は英語のリスニングが圧倒的に苦手で、しかもシドニーで4か月過ごした後は、すぐにバイロン・ベイという田舎に引っ越したので、日本人はいるけど多くはない環境でした。

そのため職場でも「この子は英語が話せない。」と言ったレッテルを貼られ、最初はシフトにも入れてもらえない状況でした。


克服方法

自分の英語力を過信していたわけではないですが、まずは聞く力としてのリスニングと、話すときの自分の発音は本当に大切だと学びました。(文法はあってなくてもどうにかなります。)

しかしその中でも優しい人やゆっくり話をしてくれる方々はたくさんいたので、表面だけではなく、海外の方でも内面を見てくれる人はいることを知り、とても有難く感じたのを覚えています。

感謝しながら英語に向き合ったことで、克服できたのだと思います。


ワーホリでの一番の思い出

ワーホリでの一番の思い出のタスマニア旅行

シドニーで出会った友達とメルボルン・タスマニア旅行に行ったことでした。

私とその友達はディズニーが好きでしたが、日本発着のディズニークルーズの便はありませんでした。(今後は始まるみたいです。)

そのため自分で稼いだお金を使って私はバイロン・ベイから、友達はシドニーからメルボルンに向かい、現地で合流し、ディズニークルーズに乗船しました。

船の中は夢のような時間で、インクルーシブのシステムになっておりますので、ディズニーのショーを見たり、好きなごはんを食べたり、最高な時間でした。


 またタスマニア旅行では、山中で遭難しかけましたが、無事に目的地にも到着できて、2人の絆がより深まった旅行でした。

日本では絶対に見ることができない、広大な景色を見ることもでき、本当に最高の時間でした。


ワーホリを通じて得たもの

友達との出会い

ワーホリに行く前は自分にどこか自信がなくて、周りに合わせてしまう自分が嫌いでした。

しかしワーホリに行って海外の方を見ていると、自分はこうだって本当に自身を持っています。

それを見て、「自分は自分、飾る必要も大きく見せる必要もないし、周りに合わせる必要もない。それぞれ生きてきた道が違うのだから、考え方が違うのも当たり前だし、自分はこう思う、あなたはどう思う?と、胸を張って言っていいんだ。」ということを改めて学びました。

そのため自分自身の在り方に自信を持つことができ、生きるのがすごく楽になりました。

自分の在り方を見つけられたので、本当に海外に行ってよかったです。


 

また英語に関しては、字幕付きで海外作品を見ることができるようになりました。

そうすることで、吹替ではなく、ありのままのアクターの演技を楽しむことができます。

せっかく覚えた英語を忘れたくはないので、勉強も兼ねてみています。

またニュースでのアメリカの大統領の演説なども字幕なしで理解できるので、視野が広がり、言語が分かることで情報操作などに惑わされないので、安心して自分で解釈することができます。


私は海外で無理をしすぎて腰椎ヘルニアが悪化し、アシスタントナースを続けられなくなりましたが、それもいいきっかけだと思っています。

海外で週6夜勤していたときがあったからこそ、保健師として、生活リズムを整えることの大切さや夜勤をしている方々にどんな声かけをしたらよいか、自分の経験を生かして考えることができます。

また昨今は日本国内に海外の方が増えてきており、英語を話せることで、健診会場に来た海外の方を助けることもできました。

今後も英語力向上の努力は忘れず、自分の仕事・キャリアにも生かしていきたいです。


これからワーホリする人へ

やはり英語力はあればあるほど、自身を持って話すこともできますし、多くの友達を作ることもできます。

現地に行ったら、「もっと勉強しておけばよかった。」というのは誰でも思いますが、文法や単語などは日本にいても勉強できます。

ぜひ現地での時間はコミュニケーションを取ることに使い、基礎英語力は身に着けてから行きましょう。

あなたのワーホリ生活が何倍も実のあるものにつながると思います。


またオーストラリアは最近では「出稼ぎができる国」と世界でも話題になり、オーストラリア政府もビザの要件に英語力を追加するようになってきています。

他の国の方々もワーホリに来ているため、仕事が見つかりにくい状況になっています。

そのときに情報として至る所にある、オンラインジョブには本当に気を付けてください。

日本で詐欺に引っかからなくても、言葉が分からない、優しい日本人を狙うケースが非常に多いとも聞いています。


資金には余裕を持ってくることをお勧めします。

皆さんのワーホリ生活が実りのある、人生にとってかけがえのない時間になることを祈っております。


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